第2回しごとの魅力アピール講座〜人材確保・社員育成につなげる〜

2018-01-10

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未来の産業人材育成事業は、未来の沖縄の産業界を担う子どもたちに、

県内の主たる産業の理解を促し、早期からの興味関心を育て雇用に

課題を抱える産業分野等に人材の輩出を図ることが目的です。

 

職業人講話や職場見学、インターンシップ受け入れなどの

キャリア教育に取り組むことで、将来の担い手である子ども達に対して

会社や職種のファン作りにも繋がります。

対象は小中学生やその保護者、教員に対して実際に現場で働く産業人たちが直接、

産業界の正しい情報を伝えていくことで、子ども達の主体的な進路選択の後押しが

できると考えています。これまで、観光リゾート産業、情報通信産業、建築産業、

医療産業、福祉産業、文化産業、物流・流通産業の団体や事業所にご協力いただいています。

 

人が来ない産業や離職問題を変えていくためにも、

子ども達に産業のことを伝えられる産業人を増やすことや、

企業で働く社会人達が働くプロとして自分たちの仕事のことや産業の魅力を

どのように発信していくか、を考えていく必要があります。

 

 

本日の講座は、市長村関係、看護師教会、福祉、印刷業、IT系、

建築士、様々な異業種の方にご参加いただきました。

 

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 講座の本題に入る前に、9月22日に金城中学校中学1年生に対して

職業人講話デビューした株式会社OCCの比嘉さんに講話デビューの感想を話していただきました。

 比嘉さん自身、社会人に対しての講話経験はあるが中学生の前で講話をしたことは

初めての経験となります。自身の職業である、情報産業のことについて話をしたそうですが、

中学生に対してある程度噛み砕いて話すことが予想以上に困難だったそうです。

講話をする中で、自分自身が会社の中で本当にやりたかったことを、改めて思い起こせた

貴重な時間にもなったそうです。

比嘉さん、職業人講話デビューおめでとうございます!

今後もぜひ積極的に職業人講話をしてください。

 

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まずはじめのグループワークは、グループ内で「自己紹介」。

発表者は、自己紹介と仕事紹介をする際に、聞く側のメンバーは、ピンク色の付箋に

「魅力的だったこと、ポジティブなイメージ」を。青色の付箋には「大変そうだなと感じたこと」

「ネガティブなイメージ」を記入し発表者に渡していきます。

 

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このワークを通して、客観的に自分自身の仕事について振り返る時間となります。

 

グループワークでグループ同士の仲が縮まったところで事例紹介をしていきます。

社会人講話や職業体験などを積極的に行っているお2人の方に発表していただきます。

 

 

デイサービス WAN STYLE 知花朋弥(ちばなともや)さんは、

まずはじめに子ども達へ講話をしている時と同じ形式で自己紹介や事業紹介をしていただきました。

 

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少し噛み砕いた感じで、時には笑いあり動画を使用したりと親しみ感のある印象を受けました。

きっと子ども達のハートもわしづかみですね!

 

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他、デイサービスを身近に感じてもらう取り組みやスタッフのモチベーションを

上げる取り組みなどもお話いただきました。

知花さんいわく、介護のイメージを変えて行きたいという思いと、

子ども達から見てもかっこいいと思ってもらえるような福祉業界にしていきたいそうです。

経営者だけでなくここで働く従業員自体が子ども達の前で講話をすることで

自分の仕事を振り返り、普段の仕事を子どもたちへ伝えることで、自身の

今までの仕事への取り組みかたの気持ちの入れ方が変わることも期待しています。

また、自分自身の仕事内容の話だけではなく、これまでの人生経験も伝え、

子ども達の自己選択や自己決定などにつながってほしいという気持ちで講話をしているそうです。

 

 

 

 

次の発表者は、(株)プロトソリューション 沖縄本社 管理部

(株)沖縄コールスタッフサービス 取締役  嘉手苅 林作(かでかる りんさく)さんの事例紹介。

 

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主にITを通して沖縄県を元気にすることをモットーに活動。

将来を見据えた小学生・中学生を対象に、コイバナ!プロジェクトと名前を掲げて、

会社訪問・会社見学を通してITや会社の魅力を知ってもらう為に

濃い(コイ)話(ハナ)を伝えるプロジェクトで、現在は部署の垣根をなくし現在9名で活動中。

特にIT業界は用語が難しいため、なかなか伝わらず難しいなで終わらせないためにも、体験させることを重要視。

 

 

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例えば、塗り絵のAR体験の他、社内ではロボットのふれあい体験を実施し、

なんだか楽しいなと思ってもらうことがポイントだそうです。

活動は継続可能性が重要になるため、無理のない範囲のプロジェクトの目標設定と

活動計画で仕事をしながら継続していけるように心がけ、塗り絵やロボットとのふれあいなど、

誰でも活動できることも重要なポイントだそうです。また、子ども達へのキャリア教育を通じて、

自身、そして社員自身も「かっこいい大人」になれる機会を作ることができると考えているそうです。

 

 

 

今回の事例に共通することは、

この産業は面白い!と思ってもらうだけではなく「働くって面白い!」

「仕事を楽しむ!」につなげたいという思いも一緒に込められているように思います。

この活動がどのような人材育成につながるのか、また自分自身の仕事の魅力や今の仕事の

振り返りにもなり自分の仕事に対する向き合い方が変わってくると感じています。

ぜひ今後も、現場の話を多くの子ども達に伝え続けてください。

 

 

 

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事例紹介後はグループワーク。事例紹介を聞いた際の率直な想いや意見をグループ内で発表します。

事例紹介者の知花さん、嘉手苅さんも積極的に参加していただきます。

事例紹介の感想をシェアし参加者企業の各事業所が行っている人材育成の取り組みの共有をし社会人として、

今後取り組みたいこと、これから始められる人材育成について考えました。

 

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講座に参加したみなさんも、産業人であれど他業種については知らないことばかりです。

お2人の事例紹介を聞き、福祉産業やIT産業についての印象が変わった方もおられました。

 

実は、小中学生から人を支える仕事、会社を支える仕事、社会に貢献したいという思いが

強い子ども達が多い中、自分で何をしたいのか分からない、どう伝えて行きたいのか分からない。

という感情を抱く子ども達が多くいることを忘れてはいけません。それらを伝えられるのは、私たち働くプロ。

高校ではすでに将来の選択枠が決まってきているので、小中学生のうちから様々な仕事があることを知ることや、

選択枠を与えることが重要になってくると思います。

 

その為にも、働くプロとして将来を担う子ども達へ多くの産業人が

自分たちの仕事のことや産業の魅力を発信していくことが大切です。

 

 

 

 

 

事業名 未来の産業人材育成事業

プログラム名 第2回しごとの魅力アピール講座〜人材確保・社員育成につなげる〜

日時 平成29年 12月6日(水) 14:00〜16:00

場所 沖縄県総合福祉センター401研究室(那覇市首里石嶺町4-373-1)

 

 

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