地域力を高めるキャリア教育フォーラム
平成29年度 地域連携プラットフォーム事業の一環で、
9月28日(木)に「地域力を高めるキャリア教育フォーラム」を開催致しました。
本フォーラムでは、「産業界だからこそできるキャリア教育・人材育成の魅力を発信!」を
テーマに、県内産業団体や企業からの実践事例の講演と、地域連携協議会から、
産業界と連携した地域連携型のキャリア教育の事例について発表する2部構成で行いました。
当日は、企業や地域行政、学校、PTA、一般の方を含め
80名以上の多くの方々にご参加いただきました。
第一部では、まず、一般社団法人 沖縄建設業協会 久高 唯和(くだかただかず)氏の講演。
沖縄県建設業協会の長期的な視点で取り組む人材育成・確保の活動についてお話いただきました。
今や技術者の高齢化が進み、
次世代を担う人材の育成や確保が大きな課題となっている『建設業界』。
沖縄県建設業協会では、建設業を身近に感じてもらうための、
早期からの人材育成と業界のファン作りの取り組みとして、
ファミリー向け「建設フェスタ」の開催や、未来を担う子ども達、
小中学生を対象とした出前授業、
高校生に対する「建設現場見学会」の実施など、
幅広い対象に対して実に様々な取り組みを行っています。
また、建築現場での作業経験が少ない高校教諭方に、
ものづくりの大切さを実際に体感して生徒達に伝えていくための実技研修や、
新入社員に対する社員教育などの実施・資格取得のための助成支援も行うなど、
早期人材育成から離職・定着のための取り組みなど
一貫した流れで様々な人材育成を行っていることをお話頂きました。
次は、一般社団法人 沖縄キャリア教育支援企業ネットワーク
添石 幸伸(そえいしゆきのぶ)氏の講演。
企業の垣根を超えたネットワークによる
企業主体型キャリア教育の仕組みづくりについてお話いただきました。
各業界におけるミスマッチ、後継者不足問題、
AI の技術進歩による働き方の変化など時代が変わりゆくなか、
未来の人財を育成していくために、
地域企業がキャリア教育に取り組む理由についてお話頂きました。
キャリア教育は、教育現場だけではなく、
企業と学校が協力し取り組んでいくことが重要であることや、
子どもたちには、情報が溢れすぎる今の時代の中で、
将来の働く自分を意識できるような実体験をさせることが大切で、
それらの活動が子どものイマジネーションを育て、
興味、視野を広げることに繋がることなどを熱く語って頂きました。
これから自分が歩いていく道を自分自身で考え決めていく「生きる力」が大切であること、
それらを地域で働く私たちが伝えていくことが大切であるとお話いただきました。
次は、第二部で産学官地域連携協議会による事例を3地域のコーディネーターが発表。
本部町グッジョブ連携協議会 コーディネーター 平方 幸夫(ひらかたゆきお)氏より
「商工会が中心となり地域企業が一丸となった、
地域産業界主体型キャリア教育の仕組みづくりの事例」
伊江村地域連携グッジョブ協議会 コーディネーター 伊波 直哉(いはなおや)氏の
「15歳の島立ちに向けた小学校、
中学校で子どもたちの発達段階に合わせたキャリア教育の活動や、
子どもたちが伊江島の魅力・島を支える地域産業の魅力を発見する
“伊江島みりょく発見隊”の取組事例」
浦添市グッジョブ連携協議会 コーディネーター 金城 円(きんじょうまどか)氏の
「企業や職業人から直接講話をしていただく”お仕事調査隊”、
グローカル人材育成の取り組みを通して、地域の各機関と多様に連携した、
子どもが主体となれるキャリア教育の事例」
3地域が取り組むキャリア教育の事例や成果についての発表は、
地域連携型の具体的事例の共有ができ、とても素晴らしい時間となりました。
質疑応答の際には、事例発表者と参加者が直接お話できる時間となりました。
フォーラム終了後は、各地域連携協議会コーディネーターや事例発表講師と食事会を開催。
食事を楽しみながら講演の際には質問できなかったこと等、
和気あいあいと楽しく交流を楽しみました。
特に、「教育現場、地域あるある」トークで盛り上がっていましたよ。情報交換は大切ですね。